今週の練習2月10日 ~イメージと実体のズレをなくすこと~
【時間】 19時00分~21時00分
【場所】足利大学附属高等学校レスリング道場
【練習内容】
・準備運動
(ジョギング、ダッシュ、マット運動、etc...)
・補強運動
(四股、うさぎ跳び、あひる歩き、etc...)
・スタビリティ・トレーニング
・四つ組
・タックルに入ってからの攻防
・ローリング練習
・スパーリング(上級生のみ)
・整理体操
今週は、グランドの基本技、ローリングの練習を重点的に行いました。
ローリングは、グランド技の中ではもっともよく使われる技であり、なおかつ、連続してポイントを取りやすい技でもあります。
まずは監督やコーチから説明やアドバイスを受け、実際にローリングの練習に入りますが、なかなか思ったように相手を回せないと感じたのではないでしょうか。
ローリングでは、
- ずれないようにタイトにクラッチを組んで、
- 相手が防御している一本の腕に自分と相手の体重を乗せるように斜め右または斜め左方向へ
相手を回すようにします。この時、上半身はタイトにクラッチを組むことに集中し、両足でマットを蹴るようにして相手を回します。
言葉で説明すると、割と簡単なように思えますが、頭で理解した通りに体を動かすことは、簡単なことではありません。
ローリングに限らず、色々な技を覚える時には、正しい形を理解し、何度も何度も反復練習すると思います。
これは、頭で理解したこと=イメージと、実際の自分の身体の動き=実体のズレをなくすためでもあります。
繰り返し練習することで、少しずつ技の精度を高めて行き、"使える技"に仕上げていきます。
よく、「上手な人の真似をしてごらん」という教え方をする人がいますが、これは少し言葉足らずで、「上手な人のやり方と、自分のやり方のちがいを探して、上手な人と同じようなやり方に変えてごらん」と教えた方が分かりやすいと思います。
まずは、自分のやり方を分析して、それから、上手な人のやり方を分析して、その2つを比較することではじめて、何をどう変えればいいのかが見えて来ます。
そうしないと、上手な人の真似をしているつもりでも、イメージと実体がずれているせいで、実は全然ちがう動きになってしまうことがあります。
レスリングは考えるスポーツです。本質を見抜く力を身に付けて遠回りせずにレベルアップできるようになるといいですね。